Bunny Kitty: グラフィティ・アーティストPersueが綴るストーリー



Persue [パースウェイ] という人物は、グラフィティ界、そしてデザイン業界一般においても他と一線を介する存在のようだ。
彼のデザインは常に時代を先行するものであり、パースウェイが生み出した初期のアートやデザインは、今の私たちが見るスケートボードとグラフィティなどのストリート・アートにおける密接な関係を創りあげるカタルシスとなった。しかしPersueの作品はひとめで彼が造ったものだと分かるものが多いが、それらに彼のサインが書かれることは実際ほとんどない。

Adobe softwareらの企業がまったく世に知られていないような頃、Persueはグラフィティに傾倒していく。その当時、グラフィティ・アーティストたちはアーティストやデザイナーなどと見なされることは皆無だったし、ヒップホップとスケートボードが混在する若者向けの流れなども、今では信じられないかもしれないが、全く見られなかった。Persueは、グラフィティ・アーティストたちの芸術性を公に認めさせ、現在見られるスケートボード・ヒップホップのクロスオーバーを促すムーブメントにおいて、大きな役割を果たした。Eightball Clothing (現D.C. Shoes) のアーティスト・デザイナーとなった彼は、日中に多くのデザインなどをEightballに贈る傍ら、夜間はグラフィティを描くという生活をおくった。ウエスト・コーストにおけるグラフィティ最盛期の中、Persueはサンディエゴ郊外で最も多くの作品を生み出したアーティストでもある。Persueの抜きん出た才能はすぐさま、グラフィティの違法性などとは関係なしに、彼をストリート・アートコミュニティにおいてのスターダムに押し上げた。彼は多くのスケートボードをはじめとしたアクションスポーツを取り扱うブランドたちへロゴやデザインなどを提供。ときには、ある企業の全体的なブランド・イメージそのものをもデザインした。
それは同時に、Persueのスタイルが凝縮された種子をまく作業だった。
彼がデザインを提供したブランドとしては、Droors, Circa, 88 Footwear, Forum, Dub, Four Star, Evol, Osirisなどがある。

立ち止まることなく自分の道を進んだPersueだが、あるとき自らの仕事やデザインがあまりにもルーティーン化していると感じ始める。彼が新たにシューズ・デザインを開始したのはそんな折だった。Persueによるデザインは数足のスニーカーにとどまらず、数シーズンに渡り相当量のものに及んだ。

多忙の中においても、Persueと彼のあやつるスプレー・カンの勢いはとどまることを知らず、彼はグラフィティ界において最も名声のあるチームへの参加を何度も呼びかけられる。そのチームは、たとえばNew YorkのCODや、世界中で活動するStick Up Kids、そして最近ではthe Seven Letter (LA発)やthe Writer’s Exchangeなどがあった。

パースウェイの描くキャラクターたちとそのスキルは、彼自身をすぐさま有名にしたが、クルーたちの助言や影響もあり、彼はキャラクターと同じくらいレターフォームでもアートを展開してきた。彼は、そして彼らのチームでは、複数の異なるスタイルを昇華していくということが、いまも変わらずに行われているようだ。さらに、複数の媒介を使いデザインやグラフィティを作れるというスキルによって、Persueはさまざまなジャンルの合同展示会で彼の作品を発表。それらはすぐさま、彼のソロ・アート・エキシビジョンをも可能にした。

しかし、Persueはメディアなどから賞賛を受けることはあまりない。彼がそう望むからか、ただ単純に彼がこの世で最も謙虚なアーティストの一人だからなのか、いずれにせよ、彼の活動が多くのファンにキャッチされることはまれである。

だが、最近Persueその人がVox Shoesのプレジデントになったことは、注目されないはずがなかった。
多忙を極めているはずだ。
しかしPersueは、Vox Shoesのプレジデントでありつつ、Bunny Kitty [バニー・キティ] というプロジェクトを展開し、なおかつ世界中でアートピースを造りつづけ、さらに彼は新たなプロジェクトを思案しているようだ。

The Home Brand.
それはPersueの兄弟たちによって誕生した、CaliforniaはEncinitasに拠点をおくライフスタイル・フットウェアとトータル・ファッションを発信するブランドである。The home brandは本来、彼らの叔父であるRichard Rossへリスペクトを表そうとしたものだ。
Richardという人物は1970年代、ニューヨークにあるパーラーを持っていて、そこはジョン・レノン, デヴィッド・ボウイ、はてはヘルズ・エンジェルまでが足繁く通った場所だった。Richardの甥たちは、叔父が所有していたサルーンを引き取り、その場の芸術性や精神性をそのままに彼らのムーブメントの発信地とした。そこから作り出されるフットウェアやファッションなどは、マーケット内に溢れている他のブランドなどを一蹴するものだ。Persueのフットウェア・デザインにおける経験は、the Home Brandのフットウェア・ラインにおけるデザイン・企画をとりわけプッシュし、両者の協力は他に類を見ないユニークなシューズを生み出している。
 
またPersueは数年前、あるプロジェクトを開始した。
計画されて始まったものではないようだが、それはすぐに大きな動きとなっていく。
それが、バニー・キティ[Bunny Kitty] だ。Persueの最も大掛かりで、しかしひそやかな動きであるBunny Kittyは瞬く間に世界中に広まった。彼は数年かけてBunny Kittyを具体化、肉付けをしていった。カラフルで洗練されたグラフィティによってBunny Kittyをストリートに出現させ、ビニール・トイをKid Robotと共に制作したり、絵本、ステッカー、フィギア、プリントTシャツ、キャンバス、さらにはジュエリーを媒介としてBunny Kittyに命を吹き込んだ。バニー・キティ [Bunny Kitty] はPersue作のオリジナル・ストーリ内に生まれた猫で、プレゼントされた不思議な力をもつウサギの気ぐるみを着ている。Bunny Kittyはある都市に移り住み、そこは悪者やモンスター、そして彼女お気に入りのバンド・the Slugganautsなどが住んいるエキサイティングな場所のようだ。Bunny Kittyのストーリーは、物語としても進展していくが、Persueのストリート・グラフィティによって追加される話もあるようだ。

今までPersueのアートやBunny Kittyらの動向をチェックできるオフィシャルサイトはなかったが、ようやくそういった動きチェックできるウェブページがスタートした。

Persueの今後の活動予定はRe;Calと共に下記のサイト訪れて確認しよう

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the HOME brandについては下記リンクへ


ライター: スキップ・バーリングラッド
Heavy Manners
(オーナー/ブランド・ディレクター)


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